2024年8月8日
読むラジオ|園だよりあらため『えんだより』始めます
この記事はポッドキャスト「伊豆の国しょうれんじラジオ」2023年4月配信のエピソードの書き起こしとなります。音声版はこちらからお聞きいただけます。
【話しているひと】
渡邉元浄(以下、住職)
遠藤卓也(以下、遠藤)※住職友人、各地のお寺に詳しい
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遠藤:元浄さん、こんにちは
住職:こんにちは、今日もよろしくお願いします。第2回ですね。
遠藤:何のお話をしましょうか。
住職:今日はそうですね。卒園式も終わり、新年度の準備も始まっているところですが、大きな変化として、保護者の皆さんに毎月お送りしている「園だより」を刷新しようと考えています。今までは、こども園のおたよりとして保護者の方に必要な情報を届けていましたが、これからはこども園の魅力や、福祉の視点、お寺のなりたちなど、中身や園の理念を新しい「えんだより」でお伝えしていきたいなと思っています。立体的に見えるような感じでしょうか。たとえば、芝生でどんな遊びが行われているのかとか、人工芝ではなく天然芝にしている理由とか、そういうことを知ってもらえたらありがたいですね。深いところを伝えていきたいです。
遠藤:「えんだより」には、このポッドキャストのQRコードも入りますね。声で伝える、という試みですね。
住職;そうですね。こちらの思いを伝えることが、おもてなしでもあると思うので。どのようなことを願っているのか、どのように保育しているのか、きちんと理念をお伝えして、保護者の皆さんにも子育てを喜び楽しんでもらいたいな、と思っています。
4コマ漫画でたのしく伝える
遠藤:もうひとつ大きな変化としては、漫画が入りますね。
住職:4コマ漫画。これは念願でしたね。お寺やこども園の看板をお願いしているところに勤めている方から、「私、漫画やイラストも書けますので」と聞いて。これはいいぞと思い、「4コマを書いていただけませんか」と依頼をしたところ快く引き受けてくださいました。
遠藤:すごくかわいらしい絵柄ですよね。
住職:4月号は、「えんだより」が始まった目的について子どもと僕が話している4コマです。普段からこういう表情をしたり、ちょっかいを出し合ったりしていて。子どもたちと一緒に過ごしている様子を描いてもらいました。
遠藤:絵があると読みやすいですしね。お子さんにも楽しみにしてもらえると思います。
回覧板で地域に広げる
住職:そうそう!今回、「えんだより」を配布する範囲も広がりまして、地域の回覧板に載ることになりました!
遠藤:回覧板に挟んでいただく、ということですね!
住職:地域で応援してくださる方々の重要なメディアとして、伊豆の国市にも回覧板が残っているのですが、園児がお隣さんに回覧板を持って行っているという話もあって。子どもたちから教わったという流れがありましたね~。
遠藤:地域の方々にも園の様子を知っていただきたいですよね。
住職:そうですね。ホームページだけじゃなく、アナログで会話が生まれるようなメディアを作りたいなと思っていたのが、この「えんだより」の回覧板化です。子どもたちと一緒に生活をしていると、楽しいこと、嬉しいこと、ジーンとくることが毎日たくさんあるんですね。それを独り占めしちゃいけないな、と思って。もっと子どもたちの感性を地域の皆さんにもお伝えして喜びや嬉しさを感じてもらいたい、この伊豆の国市、江間地区ではこういうことが行われてるんだと喜んでもらいたい。そんな願いを持っています。そして園のファンになってもらいたいですね。
遠藤:文章だけでなく、漫画があったり音声があったり、豊かに伝えられるといいですね。
卒園した子たちと一緒にはたらきたい
住職:地域の皆さんというとお年寄りをイメージされるかもしれませんが、卒園した小学生・中学生・高校生もそうです。自分のふるさととの接点がなくなってしまうものですから、「えんだより」が回覧板で届いたら、写メして家族でも回覧してもらえると嬉しいなあ!
遠藤:いいですね。LINEで「えんだより」届いたよって。園長の声も久々だなぁとか。
住職:僕が最初に見た子どもたちは、もう22歳、23歳ですから。先日、最初に卒園証書を渡した子が保育実習に来ましてね、働きたい意思を伝えてくれて嬉しかった!
遠藤:卒園した子どもたちと一緒にはたらけたら嬉しいって、いつも話してますよね。
住職:保育士だけじゃなく、福祉の仕事を一緒になあ。伊豆の国市の認定こども園しょうれんじこども園は、福祉拠点としてここにあるんだということ。保育や子育てだけじゃなく、いろいろな相談窓口であることを皆さんに認知してもらいたいと思っています。
「えんだより」をコミュニケーションのきっかけに
遠藤:いろいろな関わりしろがあることで、一時だけでなく人生を通してお寺や園と関わってもらえたら嬉しいですよね。
住職:そうですね。今は安全面の配慮から、敷地の一歩外はバリアを張るくらいの見えない壁があって。その見えない壁の中で行われていることを、どう知ってもらい喜んでもらうのか、ということが悩ましいところですね。
遠藤:「えんだより」を通して、園の中の雰囲気を知ってもらって、街ですれ違ったときに挨拶し合ったり、コミュニケーションのきっかけになると嬉しいですね。
住職:あと「えんだより」の裏面には、「ことばとの縁」というタイトルで子どもたちの書の作品を掲載しています。仏教語だったり、生活のことばだったりしますけれど。子どもたちの字のね、柔らかさというか躍っているような楽しさを見てもらいたいなと思います。
遠藤:毎月の楽しみになってくれるといいですね。
住職:新しい「えんだより」はあえてひらがなにしています。漢字にするなら、幼稚園・こども園・保育園の「園」。卒園した方や地域の方とのご縁の「縁」。地域が「円」満になるよう、いろいろな「えん」を、心をこめてお送りしていきたいと思います。
5,200番目の卒園児
遠藤:今回からデザイナーの方も入って、しっかり作っていきますので。毎月楽しみにしていただければと思います。
住職:「次の『えんだより』はいつですか」と、そんな声を期待しています。しょうれんじ子ども園はもうすぐ70年の歴史になるんです。だから一番最初の園児は今、73歳とか…。
遠藤:すごい!
住職:この前の卒園式でも、「あなたは5,200番目の卒園児です」と伝えました。「昔、おじいさんにお世話になったからさ」と地域の方も言ってくださる通り、長いことここの福祉を任せてもらっている責任を感じながら、しっかりと務めていきたいなと思います。
遠藤:そうやって地域の方に声をかけてもらえる雰囲気もいいですね。
住職:ぜひ地域の方には、子どもたちがいたら「やっほー」とかそんなふうに明るく声をかけてもらえたら嬉しいです。保護者の皆さんも、地域の方がいらっしゃったら「こんにちは」と声をかけてもらって、挨拶の行き交う笑顔を心がけていきましょう。
遠藤:そんなわけで、第2回目の収録となりましたけれど。
住職:そうですね、このポッドキャストでは、お寺のことやいろいろなことをお話ししていきたいなと思っています。
遠藤:そうですね。これからも聞いていただけたら嬉しいです。
住職:よろしくお願いします。今日はありがとうございました。
遠藤:ありがとうございました。
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書き起こし:小関優 https://yuukoseki.com
音声版(ポッドキャスト):
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