読むラジオ

2025年1月31日

読むラジオ|正蓮寺のお葬式について話そう! ① ゲスト佐藤常義さん

この記事はポッドキャスト「伊豆の国しょうれんじラジオ」2024年3月配信のエピソードの書き起こしとなります。音声版はこちらからお聞きいただけます。(リンク

【話しているひと】

渡邉元浄(以下、住職)
佐藤常義さん(以下、佐藤)※葬儀社さん

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住職:みなさん、こんにちは。今日のしょうれんじラジオは、遠藤くんはお休みで私が進行したいと思います。今日はゲストとして、私の仲間であり先輩であり尊敬する方でもある、佐藤さんをお招きしています。佐藤さん、こんにちは。

佐藤:こんにちは。佐藤です。よろしくお願いいたします。

住職:急にお呼び立てしまして、出てくださりありがとうございます。

佐藤:無口なもので、喋れるかわかりませんけれど…よろしくお願いします。

住職:困ったな。僕も無口だから(笑)

佐藤:一緒ですね(笑)

住職:佐藤さんはですね、お子さまが昔うちの園に通っておられたんですよね。

佐藤:私も通っていました。

住職:そうそう、そうでした。ご自身も保育園に通ってらして、お母さまも園の給食の先生をやっておられましたよね。
そして、佐藤さんは、いま正蓮寺の活動の大変大きな柱となってくださっています。お仕事についてすこしお話いただけますか?

佐藤:ご縁あって、葬儀屋を経営しています。一般的な葬儀会館でやる葬儀ではなく、お寺やご自宅でお葬式をしたいという方を対象にさせていただいています。住職にも、そのようにお話ししていただいて何名かさせていただきました。

住職:そうなんです。佐藤さんは葬儀社を経営されている社長さんです。

佐藤:お葬式というのは、費用というものにどうしてもぶつかるところがありますよね。

住職:お葬式はお金がかかるというイメージがありますね。

佐藤:これをなんとか下げられないかなと思っていまして。正蓮寺の住職や周りの住職さんから「お寺を使えばいいじゃない」という話をもらったとき、あ、お寺で葬儀ができれば、費用も下がるし、送り出す家族としてもいいお葬式ができるし、送られる側の亡くなられた方も喜ばれるんじゃないかなと。それを実感できる場所がお寺なんじゃないかなと思って、やらせてもらっています。

住職:ありがとうございます。私も佐藤さんのおかげで、もう何十回もお寺の本堂でお葬式をつとめたんですけれど。みなさんの満足度が高いですね。費用のこともありますし、好きなようにやらせてもらえることにすごく感謝されるんです。佐藤さんでよかった、正蓮寺でよかったと。こういうお花がいいとか、ピアノやヴァイオリンを弾きたいとか、歌を歌いたいとか、映像を出したいとか。お葬式が終わったあとに「住職さん、もう一回お葬式やりたいんだけど」って仰った方もいらっしゃいましたね。覚えていますか?

佐藤:覚えてます。残されたご家族に、こういう葬儀をやりたいという希望があれば、それを実現したいなというのが、私のお葬式です。A~Cプランから選んでください、というのではなくてですね。たとえば、こういうお花がいい、こういう色を使いたい、棺の中に大好きだったお寿司を入れてやりたい、というような…叶えられないと思っていたことを叶えてあげられたらいいなと思っています。誰のために葬儀をするのか?と、自分に問いかけたことがあるんです。私は亡くなった方のための葬儀はしていません。その方を送り出すのは、住職だと思っています。そして、私は、残された家族が迷いなくお葬式を進行できて、火葬してお墓に入るところまでをサポートしてあげられればいいなと。残された方を重点にやらせていただいています。

住職:佐藤さんは、ご自身を黒子のような引き立て役だと仰っていますよね。葬儀屋ではなく、装具屋だということも。またそのあたりもお話しいただきたいと思います。

そういえば、お葬式ではわんちゃんをペットホテルに預けなければいけないというお話が出たときに、「連れてきなよ」と言って、わんちゃんも一緒に参列してもらったこともありましたね。

佐藤:お焼香のあたりまで行きましたね。

住職:みんながなでなでしたりして、かわいかったな。

佐藤:家族が求めているものや、こういうふうにやりたいけどできないよね…というものを住職と話し合って、できればやってあげたいなと思っています。

住職:私も佐藤さんも、多分「いいよ」としか言わないと思います(笑)

佐藤:そうですね(笑)

住職:自分らしい、自分にとってちょうどいいお葬式というのを、佐藤さんと一緒にできているなと思います。

佐藤:ありがとうございます。

住職:こういうことを聞きたい方は多いと思うので、このお話はシリーズ化できればと思います。主体性や多様性を尊重する社会になってきていますから、お坊さんや葬儀屋さんだけではなく、石材店さんや仏壇屋さんなどと一緒に、自分らしさを実現できるセレモニーや機会を作っていきたいなと。そのきっかけに、このしょうれんじラジオがなっていければいいなと思います。また、ふらっと来たときにちょっと寄っていただいて。

佐藤:わかりました。明日でよろしいでしょうか(笑)

住職:いいとも(笑)

そんな感じで今日は終わろうかなと思います。また、ゆるくお葬式のお話をしましょう。

佐藤:そうですね。ありがとうございました。

住職:よろしくお願いします。ではまた。


書き起こし:小関優 https://yuukoseki.com

音声版(ポッドキャスト):