読むラジオ

2025年10月27日

読むラジオ|新墓地はすのさと誕生10周年記念 ゲスト:大矢健晴さん

この記事はポッドキャスト「伊豆の国しょうれんじラジオ」2025年4月配信のエピソードの書き起こしを寺報「正蓮寺だより」用に編集したものです。フルバージョンの音声版はYouTubeにてお聞きいただけます。(リンク

【話しているひと】
大矢健晴さん(以下、大矢)※「はすのさと」を手掛けた晴照造園 代表
渡邉元浄(以下、住職)
遠藤卓也(以下、遠藤)※お寺の相談役、各地のお寺に詳しい

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住職:正蓮寺の墓地「はすのさと」や、ガーデニング樹木葬「えくぼのにわ」「えくぼのおか」をデザインしてくださった、晴照造園の大矢健晴さんをお招きしました。

もともと「はすのさと」は、代々のお墓か集合墓か、という両極端だったのですが、その中間にあたるニーズにも応えたいなと思うようになり、大矢さんにコンセプトを相談して、個別集合墓「えくぼのにわ」を作りました。

遠藤:「ガーデニング型」ということばを使っていましたね。

住職:樹木葬をやろうと思ったんです。先代住職が好きだったバラの苗がたくさんあったので、ガーデニングのバラの樹木葬になりました。

大矢:先代が集めてくださった苗や、檀家さんからいただいた苗など、いい素材がたくさんありましたので、それらを活かしたいなと。それがスタートでしたね。

住職:亡くなったお檀家さんが育てていたバラの苗をご家族からいただいて。おかげさまで、ガーデニング樹木葬「えくぼのにわ」を作ることができました。

遠藤:大好評ですよね。

住職:デザインは、僕の落書きをもとに、大矢さんが手書きでパース(完成予想図)を作ってくださって。子どもたちがお散歩しても楽しめるように曲線をつくったり、奥に行きたくなるような工夫をしたり。

大矢:そうですね。あえて視界をふさいで、その奥を想像してもらえるようにすると、わくわくしていいのかなと。

住職:実は、「えくぼのにわ」は、完成するまで名前が決まっておらず、大矢さんにお任せしました。

大矢:重大なフリが来て悩みました(笑)

住職:「ガーデニング樹木葬」は名称なので、愛称を大矢さんにお願いしたんです。

大矢:身内や知り合いが亡くなると悲しいですけれど、訪れたときに笑顔になれるといいなと。笑顔はえくぼができますから、「えくぼ」がつくといいなと思いました。

住職:「はすのさと」ができて十周年を迎えますが、振り返っていかがですか。

大矢:お墓参りに来られる方が、長い時間過ごしてくださっているようで嬉しいです。みなさんの五感をほどよく刺激しながら、居心地のいい空間を作れるよう、これからも携われたらな、と思います。

住職:ありがたいです。十年前、私が大矢さんと作りたいと思った気持ちに間違いはなかった。私も、大矢さんと一緒に、お墓参りをされる方がよりよい時間を過ごせるように願いながら、「はすのさと」を育てていきたいと思います。お墓を育て、お墓に育てられる、そんな関わりを大事にするお寺でありたいと、気付かせていただきました。ありがとうございました。


お知らせ|2025年の夏に新区画がオープンしました!


書き起こし・編集:小関優 https://yuukoseki.com

フルバージョン音声版(ポッドキャスト):